モバイル脅威防御

iOSやAndroidは、その最初のリリース当時からセキュリティとプライバシーについてよく考慮された設計になっています。一般のアプリは限定的な権限でしか動作せず、他のアプリが持つ情報を盗み見ることはできません。MobileIronのようなデバイス管理製品による制御においても、AppleやGoogleが正規に定めている、プライバシーに十分配慮された安全な管理APIのみが利用できます。このことがモバイルOS上での領域分離によるデータ保護を安心して利用できるものにしています。しかし攻撃者がOSの脆弱性を突いて不正に権限昇格を行った場合においては、データ保護の前提が完全に崩れてしまい、仕事のアプリが保存している情報への不正なアクセスや、デバイスのカメラやマイクを利用した盗聴も可能になります。そこまで至らない場合でも、ホテルや空港のWi-Fiサービスでの中間者攻撃やフィッシングサイトへの誘導など、モバイルデバイスを通じて不正アクセスの被害にあうケースは様々です。

MobileIronではこのような外部からの攻撃に対する防御も提供します。MobileIronのモバイル脅威防御機能は、この分野の業界リーダーで優れた攻撃検知エンジンを持つZimperium社との協業によって完全に統合されたもので、MobileIronに登録されたiOS, Androidデバイスにおいては管理者がその機能を有効にするだけで即座に動作を開始します。ユーザーの手を介して脅威検知アプリを別途インストール・設定する必要が無いため展開が容易で、脅威検知時のアクションの即時性も向上します。