プロファイル間の共有の禁止動作

機能制限(ロックダウン)で設定したとおり、仕事のアプリから個人のアプリへのファイルの共有やコピー&ペーストができないことを確認しましょう。

プロファイル間のファイル共有の禁止動作

ここではPDFファイルを使ってテストします。まだ仕事領域にPDFを閲覧するためのアプリがありませんので、「Google PDF Viewer」(com.google.android.apps.pdfviewer)をアプリカタログに追加し、仕事のアプリとして配布しておきます。※Google PDF Viewerはインストールしてもホームスクリーンにアイコンが表示されないアプリです。

デバイスの個人領域にも、PDFを開くことのできるアプリをインストールしておきます。個人のGoogle PlayからEvernoteとAdobe Acrobat Readerをインストールしました。

仕事のアプリでPDFドキュメントを開きます。ここではMicrosoft Outlookアプリを使って、メールに添付されたPDFを開きました。

PDFドキュメントが仕事のGoogle PDF Viewerアプリで開かれます。さらにメニューから「ファイルを送信」を選択します。

共有先として鞄マーク付きの仕事のアプリのみが表示され、個人領域にインストールしたEvernoteやAdobe Readerにファイルを共有することはできません。しかしBluetoothで他のデバイスに送信することはできるようです。

「Fully Managed」や「Fully Managed + Work Profile」のデバイスでは、機能制限(ロックダウン)の構成を使ってデバイスのBluetoothを無効にすることができます。「Work Profile」の場合にはBluetoothを無効にする機能制限項目はありませんが、システムアプリとしてのBluetoothアプリを無効化することで同様の効果を得ることができます。

プロファイル間のコピー&ペーストの禁止動作

仕事のアプリから個人のアプリへは、コピー&ペーストの操作も禁止されます。仕事のアプリ内でメールの本文やPDFファイルのテキストを長押ししてコピーしても、個人のメモ帳アプリなどには貼り付けできません。仕事のアプリから仕事のアプリへは自由にコピー&ペーストができます。